容量については、PC環境でストレスを感じない容量であれば満たせそうです。
Flashなどプラグイン系のコンテンツは一切対処法がないため、iPhone用のコンテンツに使用することは出来ません。 元々SEOやアクセシビリティの観点から、静的HTMLヴァージョンを用意するなどの対処が必要です。
window.showModalDialog()やwindow.print()は使用できません。
iPhoneにはスクロールバーがなく、フレームページは1ページのように表示されます。 意図しない不具合を招く可能性があるので、フレームページは避けた方が無難です。
マウスオーバーはマウスダウンに自動的に置き換えられるため、 例えばマウスオーバーでリンクを表示するメニューが行き止まりになってしまうことはありません。 しかし、直感的な操作が出来ずユーザビリティを著しく損ねる可能性がありますので、避けるほうが無難です。
iPhoneでは、ダブルタップした際にブロック要素単位で拡大する機能があるため、 ブロック要素を使ったHTMLであればこの機能に応えることが可能です。
ホバー効果は画面タップ時に起こるため、CSSによるホバーを重要な効果として使用している場合は注意が必要です。
日本の自動車メーカー「日産」のウェブサイトです。
Flashプラグインが有効なブラウザでは右写真のように見えますが、iPhoneでは左のように見えます。
上左図はwindow.openで新しいウィンドウを開いた際の反応です。狙い通り新しいウィンドウが開きます。
尚、window.openの第三引数で指定可能なウィンドウサイズやスクロールバーの有無などは無視されます。
次に上右図はwindow.alert、下左図はwindow.confirm、下右図はwindow.promptを試したものです。いずれも期待通りの反応です。
これらのダイアログは、
などで問題なく動作します。また、ダイアログの文字列はShift_JIS、EUC-JP、UTF-8共に文字化けはありませんでした。
上左図はEXE/WMV、上右図はDOC、下左図はMP3、下右図はPPTのリンクをタップした際のレスポンスです。
以下に推測を交えてまとめます。
項目 | レスポンス | |
---|---|---|
iPhoneのPDFマニュアル記載の メール添付で取り扱い可能なファイル |
jpg/gif/tiff doc/docx key numbers pages ppt/pptx txt vcf xls/xlsx |
ビューアーがあるため、ビューアーを起動して閲覧可能(doc/pdf/ppt/txt/xlsのみ検証) |
Safari Web Content Guide for iPhone記載の マルチメディアファイル |
3gp/3gpp 3g2/3gp2 aiff/aif/aifc/cdda amr mp3/swa mp4 mpeg/mpg/mp3/swa wav/bwf m4a m4b m4p 3gp/3gpp 3g2/3gp2 mp4 mov/qt/mqv m4v |
マルチメディアプレーヤーを起動し閲覧可能(3gp/mp3のみ検証) |
その他 | EXE WMA/WMVなど |
警告ウィンドウが表示され閲覧不可能 |
を使用してみると、上図のように予めクリックできないボタンが表示されました。
PCブラウザで表示したフレームは、右図のように既定サイズで右側にスクロールバーが表示されます。 一方iPhoneでは、左図のようにスクロールバーが表示されない代わりにフレームの中身を全て表示します。
MENU1にマウスを当てることでSUBMENU1~4を表示させる簡単なJavaScriptでテストをしました。
指を近づけても当然何の反応もありませんが、iPhone用Safariがマウスオーバーイベントをマウスダウンイベントに変更するため、 タップすることでSUBMENUを表示することが出来ました。
上左図のようなdivブロック構造で、グレーの部分をダブルタップすると上右図のように拡大されます。ディスプレイ上にグレーの部分の全体が表示されます。
同様に緑の部分をダブルタップしてみると、下左図のように緑の部分を中心に拡大されたため、グレーの部分の左端が画面から切れています。