iPhone生活


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» 2008» 10 月

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iPhone ワンセグ・絵文字・公衆無線LAN

前日、新機種の発表にあわせて「iPhoneに対する新しい取組みも発表する」と孫社長が語ったことを受け、勝手に値下げを希望してみましたが、新しい取り組みは

  1. ワンセグ視聴と充電が出来るアクセサリーの販売
  2. iPhone2.2にアップデート時に絵文字対応
  3. ソフトバンクが提供する公衆無線LAN「BBモバイルポイント」の無償提供

の3本立てでした(ソース)。いやいやどうして、値下げ並みのインパクトはあります。App Storeで新作アプリが登場したぐらいでは解決できない問題を解決してくれました。

ワンセグ&充電アクセサリーは、デザインがiPhoneにマッチし、80gと軽いので、1万程度での販売でもそこそこ売れそうに思います。iPhoneは40~50代で44%という統計もありますが、40~50代の方は能動的に情報を探すネットの便利さを知っていたとしても、受動的に情報を受け取るテレビのようなメディアを好む方が多いようです。電池切れの心配も同時に解消してくれるアクセサリーですので、40~50代のiPhoneユーザーの(特にビジネスユースの)方のニーズにマッチしていると思います。

絵文字対応について驚くべき点は、ソフトバンクの主張をAppleが受け入れた点です。孫社長が「絵文字がなくてはメールではない」と一生懸命伝えたそうですw発売前に話し合っておけよ、と言いたくなりますが。

最後に、マクドナルドなどで設置されている無線LAN網「BBモバイルポイント」をiPhoneユーザーに無償提供するということです。提供エリアはこちらで検索できます。OCNやSo-netだと1,470円/月のサービスです。一見太っ腹のようですが、ソフトバンクにとってはトラフィック軽減のメリットがありますので、よく練られた戦略だと思います。

さて、iPhoneがらみの3点はインパクトはありましたが、それよりも他の秋冬モデルがスゴイです。1024×480ドットのタッチスクリーン搭載のAQUOSケータイ、サムスンのOMNIA、イーモバイルで登場済みのTouch Diamondなど、タッチスクリーンを採用したiPhoneキラー携帯が続々登場です。

最も注目すべきは、モバゲータウンやニコニコ動画と連携し、デスクトップ(待ち受け画面)を彩るウィジェットを提供することです。通信網を提供する会社が、本格的にコンテンツを提供しはじめます。仮にこの流れが加速すれば、Yahoo!という日本一の情報サイトをグループとするソフトバンクのアドバンテージは極めて大きいと言えるでしょう。ガラパゴス的発展を遂げた日本の携帯業界にとって大きな衝撃になるのではないでしょうか。

昨日まで財務状態を不安視されていたことがバカバカしく思えるほどのソフトバンクの勢いですね。

2008 年 10 月 31 日

再値下げ!?iPhoneに関する何かを本日10/30発表!

世界同時株安の影響で、多額の有利子負債を抱えるソフトバンクの経営破たんするのではないか!?ということが噂されていました。昨日、これを一蹴すべく2009年度第2四半期の決算発表を行い、売上が減少しながらも、連結利益が過去最高になったと発表しました。

懸念されていたキャッシュフローが健全であることも明かし、しばらく倒産はないことを証明しました。これほどの事業規模の会社が倒産したとしても、必ず受け皿が提供されるものと思いますが、日本のiPhoneユーザーはとりあえずしばらくの間「同様のサービスを受けられる(に縛られる?)」ものと思います。

販売台数が伸び悩むiPhoneについて、利益に貢献していることも強調しました。「月額支払い総額が他の端末の2倍ある」ということです。なんと、だったら利用料を半額にしてくれ、と思ってしまいますがw

さて、決算発表の中、翌日の秋冬モデルの発表に触れ、その中で「iPhoneに対する新しい取組みも発表する」と語ったと報じられています。先日、iPhone購入者に無線ルーターを特別価格で提供するという発表がありましたが、この背景になっている「ユーザーの半分が自宅でルーター接続すると半額に出来る」という状況から期待してしまうのは、

再値下げ

です。前日に予告して期待させたんだから、このぐらいの衝撃は欲しいですね~。

この結果についてはまた明日書きます。

2008 年 10 月 30 日

i.softbank.jpの扱いで見えるiPhoneの浸透度

iPhoneで使用されるi.softbank.jpのメールアドレスが、携帯各社のメールフィルタ設定上で「携帯電話」としての扱いを受けられるよう仕様の変更が続々と発表されています。

  1. 2008年07月11日 ソフトバンク
  2. 2008年10月27日 イー・モバイル(情報ソース)
  3. 2008年11月14日 au(情報ソース)
  4. 2008年11月20日 ドコモ(情報ソース)

発売日の7月11日から発売元であるソフトバンクが対応したのは当たり前ですが、その後3ヶ月以上の時を経て、ようやく各社が対応をはじめました。また、auは今回の仕様変更で文字コードがUTF-8のメールも受信できるように仕様変更を行うようです。大手ではウィルコムが対応を明らかにしていませんが、メールフィルタ設定上でiPhoneが「携帯電話」として認められる日もそう遠くはないようです。

詳しいことは分かりませんが、メールフィルタを正常に稼動させるという各社共通の目的のために、メールサーバーのIPアドレス等の情報を共有しているのだと思います。他社が仕様変更しているのを見ると、iPhoneの浸透とともに、iPhone需要が一段落した事を象徴しているように思います。

実は筆者は、i.softbank.jpは使用していません。しかし、au文字化け問題も解決するようですし、ボチボチ使おうかな、と思うようなニュースでした。

2008 年 10 月 29 日

Appleの39%はiPhoneが支えている!

複雑な会計方式を簡素にした場合の話ですが、現在のAppleの売上高117億ドルに対し、iPhoneがその39%に相当する46億ドルを稼ぎ出しているということです(数値から予測するに、恐らく第4四半期のみの数値と思われます)。Appleの従業員の5人中2人はiPhoneから給料を貰っているということですね。

iPhone 3G発売後、前からくすぶっていたサブプライム問題が世界同時株安という形で顕在化し、世界中で倒産や業績悪化といった暗い話が聞こえてきます。そうした中、僅か3ヶ月前に発売した新商品が企業の約4割を支えるまでに成長したというニュースは、否が応にも目立ちます。神はAppleがお気に入りのようです。

2013年には携帯端末の利用者が、世界人口の80%、58億人に達するという予想もあります。肥大化するネット社会の中央に今後もAppleがいることは間違いなさそうです。

2008 年 10 月 28 日

App Storeに継続課金モデル登場か!?

App Storeで有料販売されるアプリは、購入時に課金されるシステムになっています。当ブログでも散々話題にしてきましたが、課金方式が限定されているため、売りっぱなしではないアプリ(サーバー通信やメンテナンスを要するタイプなど)の提供に難があったり、大手のデベロッパーが参入する際の障壁になるなど、いくつかデメリットがありました。

筆者は、継続課金モデルの登場について、あるならばAppleが提供、という持論を書きました。「支配者」を厳しく統制するAppleですが、継続課金モデルの支配者がApple自身であれば登場し得る、というのが筆者の考えです。

ところが、LiveRailという外部の会社が、アプリに動画広告を埋め込むサービスを開始した、というニュースを見つけました。チャレンジャーですね。このようなチャレンジには掛け値なしで賞賛したいところです。しかし、そうは問屋が卸しません。

デベロッパーは継続収入が期待出来るアプリは無料で提供するはずですから、LiveRailはAppleと競合することになります。その結果、「LiveRailを採用したアプリの配信を認めない」といった間接的措置により、LiveRailが普及しないことを、この記事で予言しておきたいと思います。まあ、予言というか、「いかにもありそう」という程度のことですが。

いずれにせよ、このような試みが、Appleの意思決定やそのスピードに良い影響を与えることを期待します。

2008 年 10 月 27 日

iPhone vs Androidで特に気になった3つのポイント

初のAndroid搭載携帯「T-Mobile G1」が10月22日アメリカで発売され、日本のIT系メディアの話題をさらっています。で、AndroidをiPhoneと比較した際、筆者が気になった3つのポイントを挙げてみます。

まず、Android = iPhoneと思われるのは、報道の扱いです。アメリカでiPhone 2Gがデビューした際も、Appleの携帯事業参戦ということで日本でも報道されましたが、今回のAndroidも日本発売ではないにも関わらずテレビの報道番組で扱われているケースもあり、10月初旬の時点で4割程度だった認知度を上昇させている思われます。注目の視点として、

  1. 既に日本デビューを果たしたiPhoneの対抗馬の本命
  2. ネットの巨匠Googleの異業種参戦
  3. 携帯電話にオープンソース登場

など各種の見方があり、複合的に話題になっていると思われます。

次に、Android > iPhoneと思われるポイントで特に気になったのは、「ソースの公開当日に5件のパッチが登場した」というオープンソースならではのニュースです。最初のパッチはソース公開4時間半後に登場しており、2.0.1のリリースに約20日を要したiPhoneにオープンソースのアドバンテージを見せつけました。パッチの詳しい内容は分かりませんが、この調子ならば、「1週間に1回程度のペースで自分の携帯電話が機能アップする」という感覚を体現できるかも知れません。iPhoneでは絶対に対抗できないポイントです。

最後に、Android < iPhoneと思われるポイントで特に気になったのは、Androidはマルチタッチに対応していないということです。ネットで検索してみると、今回発売のT-Mobile G1にはハード的にマルチタッチの機能が備わっていないようです。そうなると、iPhoneで拡大・縮小時に行う「ピンチイン・アウト」や、iPhoneで特に気に入っているギターアプリなどは、T-Mobile G1では実現できないということです。今後のAndroid端末はマルチタッチに対応すると思いますが、現状ではかなり「イタイ」ポイントではないでしょうか?

いずれにせよ、ユーザーとしては今後もiPhoneとAndroidの切磋琢磨に期待です。

2008 年 10 月 24 日

iPhoneの視覚系アクセサリー

先日、カメラメーカーのニコンから発売が決定したup300について書きましたが、これに似た視覚系アクセサリーiWare AV230 XLの登場です。アクセサリーといえば、ボディジャケットやフィルターなどの保護系、スピーカーやイヤホンなどの聴覚系が主ですが、珍しい視覚系アクセサリーなので紹介します。

2.7m先に44インチの大型モニタを出現させるというメガネ型のバーチャルディスプレイ。もともと5万円の上位機種AV920という製品があったようですが、今回は2万円の廉価版が登場しました。AV920が640×480のディスプレイをメガネのレンズ部分に搭載しているのに対し、AV230は320×240とやや貧弱です。目の疲れ、眼球へのダメージなど、色々と危惧してしまいますが、なんと言っても2万円というお試し的に買える価格を評価し、購入を検討してしまいそうです。

蛇足です。筆者はハードの仕様についてはまったく無知ですが、iPhoneやiPodファミリーのコネクタ(PCと繋いだり充電する部分)から映像を出力することが出来るんですね。App Storeの世界もそうですが、コネクタから広がる世界にも注目です。

2008 年 10 月 23 日

iPhoneで70万請求

日本のレーシングドライバー兼モータージャーナリスト(Wikipedia参照)の清水和夫さんが、海外でiPhoneを使用し70万円を請求されたことをブログで書いています。2ヶ月で70万ですので、35万/月という計算です。で、ソフトバンクモバイルのサイトで、iPhoneの海外利用に関する注意書きを探してみました。早速見つかったのがこちらのページ。

「海外でのiPhone 3Gでのインターネット接続(Eメール(i)のご利用含む)はパケット定額フルの定額対象外となります」

「留守番電話サービス(i)・基本オプションパック(i)ご加入のお客さまの場合、ビジュアルボイスメールを配信する際、パケット通信が発生します。海外でご利用の場合、パケット定額フルの定額対象外となります。」

という記述があります。金額については各国の事業者を選択することで見ることが出来ますが、アメリカでiPhoneを販売するAT&Tをピックアップすると、

日本への通話:140円/分、SMS:100円/通、Eメール・ウェブ:2円/KB

となっています。アプリによるパケット通信は、ウェブの2円/KBに該当するものと思われますが、例えばYouTubeで10MBの動画を見ると20,000円ですwパケットが高額すぎて払えない状況を「パケ死」などと表現しますが、海外で使用するiPhoneには相当な殺傷能力が備わっているようですので、十分に注意して戦ってください。

2008 年 10 月 22 日

iPhone/iPod Touch用モバイルSNS

モディファイという会社が、iPhoneとiPod Touch向けのモバイルSNSサービスをはじめるようです。はじまってもいないサービスに否定的意見を述べることは本意ではないのですが、あまりにも悪い材料が揃っているように思います。

まず、前に書きましたが「主に日本人をターゲットとするiPhoneのアプリやウェブ」はあまりにもユーザーが少なく、ニッチ過ぎるように思います。小さな市場で「地図」「乗り換え検索」のような誰もが欲しがるアプリを提供するのであれば、成功の可能性もあると思いますが、SNSのような好き嫌いのあるもの・やや煩雑なものは、小数と小数の掛け算のごとく対象が絞られすぎるように思います。

次に、先日ニュースで見ましたが、SNSに飽きた日本のユーザーは55%というデータがあります。これは、「mixiに飽きた」ユーザーと読み替えても間違いはないと思いますが、いずれにせよSNSに嫌気がさしたユーザーも多いでしょう。さらに、Yahoo!のアンケートによると「SNSをしなくなった時間で何をしている?」という質問に対し、最も多かった答えは「PCでネット」の32%でした。つまり、湖でサーフィンをするのに飽き、また大海原に戻ってきたということでしょう。この辺りのデータも向かい風のように思います。

最後に、年齢層です。mixiは60%が20代であるのに対し、iPhoneは23%が20代で、以降30代28%・40代21%・50代23%と満遍なくユーザーがいます。かなり構成が違います。

ウェブという広くて無秩序な世界に、城壁のある街を形成したのがSNSのイメージですが、予め街のように発展しているiPhoneの中で、壁に囲まれた一角を形成することは、とても不自然なように思えてしまいます。

色々書きましたが、やはり最初の対象ユーザー数の問題が一番大きいように思います。ことiPhoneに限っては、「海外の成功事例の真似」ではなく「海外と同じ土俵での戦い」が必要に思うのですが、いかがでしょうか?自分のこの直感が正しいかどうか、今後もこのサービスをはじめとしてiPhone市場を注意深く見守っていきたいと思います。

2008 年 10 月 21 日

iPhone?いやケータイが売れない

携帯電話の買い替え需要が急速に落ち込んでいるようです。要因として、

  1. 2年縛りで販売するという販売形態
  2. 目新しい新機能が搭載されないこと
  3. 景気後退

などが挙げられているようです。確かにどれも関係しているように思います。

携帯販売における金の流れはよく分かりません。例えば、ソフトバンクからシャープ製の携帯は販売されたとき、端末料の売上の一部がソフトバンクに還元されるのか、また通信利用料の一部がシャープに還元されるのか、その辺がよく分かりません。しかし、一般的に考えれば、「買換え需要が落ち込む」ことでダメージを受けるのは、「通信会社」ではなく「携帯メーカー」だと思われます。

携帯メーカーにとっては「新規」や「更新」というアクションが売上につながります。極端な話、キャリアは関係ありません。ソフトバンクでシャープ製の携帯を使っていたユーザーが、docomoのシャープ製の携帯に乗り換えることは、ウェルカムなわけです。一方で、ソフトバンクとしてはdocomoに乗り換えられることはダメージとなります。この利害の不一致は、「2年縛り」というキャリアの都合が携帯メーカーを苦しめている現況の原因のように思います。

ちなみに、「市場の健全性」だけを議論するならば、iPhoneがソフトバンクでしか使えない現状は、健全であると言えます。Appleとソフトバンクの利害は一致しています。まあ、それがすぐに商売の成功と連動しているわけではないので、参考にはならないでしょうけど。

他方、オサイフやワンセグでひと段落した感のある新機能ですが、今後メーカーはスマートフォンの方向へ進むでしょうか?筆者の見方では、スマートフォンが既存の携帯ユーザーに買い替えを喚起する力はないように思いますが、どん詰まり状態のメーカーが消去法的にスマートフォンをリリースすることはあり得ると思います。スマートフォンが増えれば、「使ってみたらQWERTYの方が便利」といったユーザーが増え、副作用的に市場が活性化することも期待できると思います。そうなれば、iPhoneには追い風です。

迷走する携帯市場はiPhoneにどんな影響を与え、またiPhoneは携帯市場にどんな影響を与えるのか、今後も注目です。

2008 年 10 月 20 日

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