ちょうど2年前からスタートしたナンバーポータビリティですが、注目度や事前調査の結果の割には、利用が伸びないようです。手続きの煩雑さや、費用などの要因があるものの、最大の要因として挙げられているのがメールアドレスです。メールアドレスが変わるなら、携帯会社を変えたくない、というユーザーが多いようです。
ある統計では、携帯電話の1日の平均通話回数は0回が最も多く、一方でメールの使用頻度は高いため、携帯電話の主たる使用目的はメールであるとされています。ビジネスユースなどの例外もあると思いますが、この統計に納得出来る携帯ユーザーが大半ではないでしょうか。このように、メールアドレスは、電話番号を凌ぐほどに重要な個人情報になっています。
ナンバーポータビリティがその名の通り電話番号だけを対称にしているのは、メールアドレスが各社のドメインで設定されているためです。我々が「自分のもの」のように思っているアドレスには、よくよく見ると「@docomo.ne.jp」のように「自分のものではない」証が付いています。
携帯のメールアドレスが自由に設定できれば、「通信会社」と「メールの貸し手」が別組織となり、リスクを分散できます。(通信会社にとっては、ユーザーを縛れないデメリットがあります。)スマートフォンの利点として挙げられることは少ないですが、メールアドレスを自由に設定できることは、大きなアドバンテージの1つだと思います。
iPhoneなどのスマートフォンを使用することは、携帯メールを卒業するいい機会になると思います。統計上、電話番号よりも重要になったメールアドレスを、あなたの裁量で選んだり変えたり出来る自由を獲得しませんか?
2008 年 11 月 14 日
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