iPhone生活


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» 2008» 11 月

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iPhoneのCMが過大広告と言われないその日まで

iPhoneのCMがイギリスで放送禁止になったようです。広告に対する大変厳しい審査基準と迅速に対応するスピードを併せ持ったイギリスの広告監視機構に驚いてしまいます。

今回の内容では、

「3Gのどこがそんなに優れているのでしょう? それはニュースを非常に迅速に入手できるところです。…中略…新しいiPhone 3G。インターネットもご想像通り、非常に迅速です。」

という部分が、過大だと評価されたようです。「非常に迅速」というところがポイントです。ネット端末を持っていないユーザーが、調べたいものをメモに書き残し、家などでPCで検索するのに比べれば「非常に迅速」であることは間違いありません。しかし、日本のCMでも流れているサクサク動くiPhoneに比べると「非常に低速」であることは否めません。Appleの言い分は前者でも、イギリスの広告監視機関は後者を問題としたのでしょう。

実は、去る2008年8月28日にも、同様に放送禁止になっています。その内容は、

「インターネットのどの部分が必要になるかなんて、事前にはわかりません。あなたが必要としているのは『日焼け止めクリームは必要か?』という部分でしょうか?『いちばん速い空港への行き方は?』でしょうか?『オーシャンビューの部屋に泊りたいか?』ということだってあるでしょう。あるいは『自分は本当にこんな休暇を過ごすお金の余裕があるか?』かもしれません。iPhoneにインターネットのすべてが搭載されているのは、それが理由なのです」

 という内容が問題とされたようです。FlashやJavaをサポートしないiPhoneが「インターネットのすべてが搭載されている」と言うことは出来ないとの判断です。まあ、厳密に言えばその通りですよね。

確かに今は、FlashやJavaのサポートはなく、またCMに登場するiPhoneに比べずっとモッサリした動作しかしません。しかし、いつかアップデートによってこれらの問題が解消され、iPhoneのCMが過大広告だと言われないその日を気長に待ちたいと思いますw

2008 年 11 月 28 日

iPhoneがPCに与える影響

App Storeの成功を見たとき、「なぜMicrosoftはこれをウィンドウズでやらなかったのか」「なぜPCにはApp Storeがないのか」ということを考えた人は多かったと思います。筆者もその一人です。

実は、今月MicrosoftはMicrosoft Storeを立ち上げたのですが、これは自社製品のみをダウンロード販売するものですので、App Storeとはまったく性質が違います。Microsoftは自社製品のダウンロード販売ショップを2008年11月まで持っていなかったことに、むしろ驚きますw

予想するに、Microsoftという会社は、最初にアイディアが出てから実現するまでに数年を要するような、組織の悪い部分が表面化した会社ではないでしょうか。つまり、ソフトがパッケージ販売からダウンロード販売へとシフトする流れを数年前に捉え、自社製品のダウンロード販売サイトを作ることになり、数年かかって今月スタートした、ということです。中身がずっと先を行っているApp Storeに習ったと考えるよりはしっくりきます。

話が逸れましたが、App StoreのコンセプトをPCに生かしたBaseShield App Storeが2008年11月25日にオープンしたようです。BaseShield App Store自体がアプリケーションで、ダウンロードしてPCにインストールする必要があります。それ以降は、App Storeが仮想のOSの役割を担い、App Store上でワンクリックでアプリのインストール・起動・削除が可能です。

そもそもこのアプリに対するニーズがあるのか、どうやって収益を得るのか、デスクトップガジェットのような競合との住み分けなど、成功するのは容易ではないと思いますが、iPhoneのコンセプトがPCに与えた影響として、興味深いと思います。

今後、モバイルがPCに影響を与えることは、多々あると思います。携帯端末専用メーカーがモバイルPCをリリースしたり、タッチパネルだけのPCが出るかも知れません。果ては、モバイルOSのPC版が登場し、Windowsを食ってしまうかも知れませんね。

2008 年 11 月 27 日

どこか懐かしいiPhone用英単語アプリ

英単語の勉強用アプリがリリースされるという記事を見つけました。確か、既に別の英単語アプリがあったと思いますが、スクリーンショットを見ると色々と考えさせられます。

赤いシートを重ねると赤い文字が見えなくなるという単純なカラクリを利用し、英単語を勉強した経験がある人は少なくないでしょう。リンク先のアプリのスクリーンショットはまさにこれです。デジタルなのだから、そんな機能にこだわらず、ボタンをタップして表示・非表示を切り替えれば済む話なのに、とツッコミたくなります。

思うに、このレトロな方式を採用した単語アプリは、過去に赤いシートで勉強した社会人をターゲットにしたものではないでしょうか。そもそもiPhoneを持っている受験生が少ないと思われることを考えると、社会人向けの懐かしアプリと考えた方がしっくりきます。

携帯電話のない時代に育った筆者は、iPhoneのアプリでスマートに勉強するよりも、手垢に汚れた単語帳を繰って勉強する方が受験生らしく、何の根拠もなく後者の方が良いと言いたくなります。アプリであれば手軽に発音の勉強が出来るので、前者の方が便利なのは分かるのですが、iPhoneで英単語を勉強している予備校生がいたら、モノとその持ち手のギャップから強く違和感を覚えるでしょう。「100年早い」という感じでしょうかw

なんだか、こういうアプリを見つけると、時代を感じます。

2008 年 11 月 26 日

iPhone 2.2 アップデート

2008年11月21日、iPhoneのOSが2.2にアップデートされました。まとめると、

といった内容です。ストリートビュー・絵文字・ポッドキャストなど、新機能の搭載に目が行きますが、文字入力修正機能をOffに出来たり、Safariが安定化したり、URLアドレスバーからhttp://が取れたり、細かい利便性向上も図られています。

過去のアップデートは、

ですので、当たり前ですがちょっとずつペースは落ちてます。単純な計算ですと、次は2009年1~2月頃でしょうか。コピペ機能の実装や、Bluetoothヘッドフォン対応、メールの横ポジション入力など、更なるアップデートに期待がかかります。

2008 年 11 月 25 日

未来の携帯 未来のiPhone

iPhoneは、コンセプト、中身、外観や入出力デバイスなど様々な点で少し未来を見せてくれたように思いますが、Nokiaが発表したコンセプトが、携帯電話の可能性をさらに感じさせてくれます。ザックリとまとめると

といったものです。どれも凄いです。筆者は現在の正常進化路線で、

のような端末が登場する方が早いような気がしますが、どうでしょうか?

過去にタッチパネルの端末がありましたが、未来から歴史を振り返ったとき「新世代携帯の誕生元年は2008年」と認識されるのかもしれません。

2008 年 11 月 21 日

2009年度にAndroidがDocomoとauから登場か!?

グーグル携帯を発売へ ドコモ、KDDIが来年度というニュースを見つけました。1ヶ月前の2008年10月21日にアメリカで世界初のAndroid携帯が発売開始となり、タイミング的には翌2009年にでも日本登場と予想していた方も多かったと思います。また、今のところiPhoneを独占的に販売しているソフトバンクを除く大手2社が最初に発売を表明したことは、順当なのかもしれません。まったく予想外な要素のないニュースですが、こうして公式に発表されることに感慨を禁じえません。

発表では、「Android導入で開発費を抑える」という記述がありますが、筆者が読んだ本によれば、むしろ新しいOSを採用することで最初は膨大な費用が発生するようです。ついでに、iPhoneの販売実績から予想すれば、爆発的なヒットは期待できません。また、AndroidやiPhoneが浸透することで、アプリなど付帯市場をコントロールする権限を通信会社が失ってしまうデメリットもあります。あまり良い事はなさそうですが、なぜ参入を決めたのでしょうか。

未来のデファクトスタンダートとなり得るプラットフォームに片足を突っ込み、成功すれば両足を入れ、失敗すればその足を抜く、という保険的な戦略なのかと筆者は予想しています。Android携帯が成功した際に遅れをとって被る不利益よりは、Android携帯が失敗した際に被る不利益の方が少ないと考えているのではないでしょうか。

今後の動向として、国内では純増2位のイーモバイルや、ソフトバンクからの発売発表があるように思います。海外では、各国で来年・再来年の登場が相次ぐでしょう。Androidマーケットが、10億人の市場規模を持つ日もそう遠くは無いのかも知れません。そのとき、iPhoneは「いい味を出しているシェア2位」というAppleのいつもの位置に居るのかも知れません。

ざっくりと、そんな未来を妄想してしまうニュースでした。

2008 年 11 月 20 日

iPhoneとヤフオク

 Docomoやソフトバンクの携帯電話に大量盗難の被害が出ているようです。SIMカードの導入により、携帯端末と個人情報が分離されたため、SIMカードのない白ロム端末に価値が生まれたのが原因です。AUでは、端末の利用開始に当たって手続きが必要なため、白ロム端末に価値がなく、狙われていないようです。

窃盗のターゲットとしてiPhoneも人気があるようなので、ではYahoo!オークションではどのぐらいの価格で取引されているのかチェックしてみたのですが、輸入品を除くと新品はほとんど出品されていませんでした。おかしいなと調べてみると、

特定の携帯電話機の出品取り扱いについて(2008年3月5日)

 ということで、転売を阻止する目的で発売開始から6ヶ月以内のソフトバンクモバイル端末の出品を禁止していました。なるほど。

よく見ると、「ソフトバンクモバイル」に限っています。で、ドコモの906シリーズを探してみると、白ロムを謳っている新品の端末がたくさん出品されてます。

むむ、「ドコモの白ロムの販売を制限してください」とドコモから依頼がなかったのでしょうか。あったのにライバルへの協力を拒絶し、グループのSBだけを制限するような露骨な意地悪をしてたりして。。。しかし、それが「ソフトバンク」だと誰も驚かないかも知れませんねw

それにしても、自分が持っているドコモの端末が半額程度で、ちょっとショックでした。

2008 年 11 月 19 日

iPhoneのCMから推測するAppleの見込み違い(追記あり)

iPhone発売当初のテレビCMは、どこでもインターネットを使えること、写真をストレージして見たり、音楽を聴けること、といった基本機能の部分が宣伝されています(YouTube)。これに比べると賑やかなのが、本体を横ポジションで左右に傾けながらカート系のゲームをやる最新のiPod TouchのテレビCMです(Apple)。

このCMを見ると、本体の右上からひょっこり伸びたケーブルが目を引きます。iPhoneと場所は違いますが、イヤフォンのケーブルです。CMにイヤフォンのケーブルを登場させた意図は分かりませんが、なんだか邪魔そうです。そう感じませんか?

iPhoneでは、Bluetoothイヤフォンをアダプター無しで使用できません。ハードにその機能がありません。Appleが予め、iPhoneを左右に傾けるようなゲームが登場し、流行ることを知っていたならば、必ずワイヤレスのイヤフォンを使用できるように設計をしたと思います。このことから、「ゲームアプリが流行ること」と「加速度センサーを多用したゲームが登場すること」のいずれかあるいは両方が、Appleの誤算だったのではないかと推測しています。

2008年9月に登場した新iPod Touchは、Bluetoothチップを搭載しているらしいので、上記の嬉しい誤算と合わせて予測できることは、

  1. 新iPhoneは必ずBlutoothチップを搭載する
  2. 未来のアップデートで、iPod Touchおよび新iPhoneがワイヤレスイヤフォンを実装する

ことです。そして、イヤフォンのワイヤーから開放されたとき、また新しいアプリが登場するのかも知れません。

 

(追記)

通りすがりさんコメントありがとうございます。記事の内容に間違いがありまして申し訳ございません。追記にて修正します。

過去に記事を書いたので、 Bluetoothが「A2DP」に対応していないために音楽用に使えないことを分かっていたはずなのですが、すっかり抜けてました。よって、この記事に登場する「Bluetooth」を「A2DPプロファイルに対応したBluetooth」と読み替えてください。面倒で申し訳ございません。

いただいたコメントでは、ASDPプロファイルはソフトウェアアップデートで使用できるとのことでした。筆者は、ASDPプロファイルのことを詳しく分からず、ハード的な規格だと判断していました。そこで調べてみると、「Nokia N73 最新ファームウェアでA2DPに対応」という記事を見つけました。いただいたコメントのように、ASDPプロファイルはソフトウェアのアップデートで対応できるようです。

以上から、コピー&ペースト機能や、本体を横にした状態でメールを作成する機能など、ソフトウェアアップデートに対して色々と要望がありますが、BluetootチップのA2DP対応によりワイヤレスヘッドフォンで音楽を聴けるようになることも、すぐそこにある可能性であることが分かりました。Appleに期待してます。

2008 年 11 月 17 日

iPhoneで携帯メール卒業しませんか?

ちょうど2年前からスタートしたナンバーポータビリティですが、注目度や事前調査の結果の割には、利用が伸びないようです。手続きの煩雑さや、費用などの要因があるものの、最大の要因として挙げられているのがメールアドレスです。メールアドレスが変わるなら、携帯会社を変えたくない、というユーザーが多いようです。

ある統計では、携帯電話の1日の平均通話回数は0回が最も多く、一方でメールの使用頻度は高いため、携帯電話の主たる使用目的はメールであるとされています。ビジネスユースなどの例外もあると思いますが、この統計に納得出来る携帯ユーザーが大半ではないでしょうか。このように、メールアドレスは、電話番号を凌ぐほどに重要な個人情報になっています。

ナンバーポータビリティがその名の通り電話番号だけを対称にしているのは、メールアドレスが各社のドメインで設定されているためです。我々が「自分のもの」のように思っているアドレスには、よくよく見ると「@docomo.ne.jp」のように「自分のものではない」証が付いています。

携帯のメールアドレスが自由に設定できれば、「通信会社」と「メールの貸し手」が別組織となり、リスクを分散できます。(通信会社にとっては、ユーザーを縛れないデメリットがあります。)スマートフォンの利点として挙げられることは少ないですが、メールアドレスを自由に設定できることは、大きなアドバンテージの1つだと思います。

iPhoneなどのスマートフォンを使用することは、携帯メールを卒業するいい機会になると思います。統計上、電話番号よりも重要になったメールアドレスを、あなたの裁量で選んだり変えたり出来る自由を獲得しませんか?

2008 年 11 月 14 日

iPhone版Remember The Milkの継続課金方式

App StoreにTodo管理の定番Remember The Milkが登場しました。ダウンロード時に課金するしかないApp Storeの課金方式は開発者を悩ませ、アプリに動画を埋め込むサービスが登場するなど混迷していますが、RTMはこれに一石を投じたと言えそうです。

仕組みはシンプルです。iPhoneアプリに、アカウントの取得を義務付け、アプリを立ち上げた際にアカウント認証を行います。アカウントは年払いの有料です。このため、結果的にiPhoneのアプリケーションを、年払いの継続課金方式で提供しています。

実際に有料アカウントの申請を試してみましたが、RTMのアプリから有料アカウントへのアップグレードを選択すると、Safariが立ち上がります。決済機能はRTMのウェブサイト側にあるようです。

Appleにとっては直接的なメリットがないので、今後このようなアプリのが許されるのかどうかは不明ですが、現在のところ最もスマートな継続課金モデルでのアプリ提供方式だと思われます。

2008 年 11 月 13 日

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