日本の端末販売では苦戦が報じられているiPhoneですが、iPhoneのアプリケーションを販売するApp Storeはきわめて好調のようです。アプリケーションの数は1ヶ月足らずで倍増し、売り上げは1億/日という発表もありました。そんなアプリの状況に苦言を呈する記事のご紹介です。
ただし課金モデルには落とし穴も
とはいっても、この記事の筆者の苦言ということではありません。「月次課金」というおいしい販売方法にドップリつかった日本の携帯向けアプリ開発会社から、「もっとおいしくしてよ」という苦言が噴出してきているということです。確かに、同じようなアプリでも、ドコモなどの携帯向けのものは月額100円といったランニングコスト型が多いですが、App Storeだと115円～が最初に課金されるイニシャルコスト型のみです。
ユーザーの立場でモノゴトを考えるのは商売の基本ですが、この場合、ユーザーの立場からすればApp Storeの課金方式の方が嬉しい、という人の方が多いのではないでしょうか？PC慣れの傾向があるiPhoneユーザーであれば、最初にお金を支払って「購入した」はずのアプリに、使っても使わなくても毎月課金される「レンタル」のような制度は、はっきり言って気分が悪いのではないでしょうか？
本日現在、App Storeの有料アプリの上位には、個人の製作者の名前がたくさん登場します。ユーザーにとっては、「企業がお金をかけて作ったアプリ」であろうと「個人がコツコツ作ったアプリ」であろうと関係はありません。内容を評価するのみです。App Storeは売り手になる垣根が低く誰でも参入できることで市場の活性化が図られ、また月次課金がないことで売り手はモチベーションを保つことを強要されます。ユーザーにとってはいい事尽くめです。そのことを製作者サイドにも認識してもらいたいものです。
現在、経路検索の駅探では無料アプリを提供していますが、記事に「アップルに月次課金モデルを提案したい」というような記述があります。我々ユーザーはGoogleその他のWebサイトで無料で経路検索するという選択肢があるので、駅探は絶対必要なわけではありません。ユーザーのためにならない提案をするのなら、iPhone市場から撤退して欲しい、と率直におもってしまいましたが、皆さんいかがお考えですか？
2008 年 9 月 10 日
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サーバを必要せず、アプリ単体で完結するモノに関しては現在の買い切り課金モデルで良いと思います。しかし、サーバを必要とするサービスの場合はその維持費が問題になってきます。iPhoneは月額課金モデルがないために、他のキャリア向けには提供できるアプリ＆サービスを提供できない、となってしまうのは大きなデメリットなので月額課金モデルはあるべきでしょう。
根本的な問題は、今の3キャリアのサーバ等を必要としないアプリ、ゲームであっても月額課金し続けないと使えない、遊べないという捻じ曲がった課金体系の方なのでは？。望むべきはアプリ、サービス毎に適切な課金モデルが適応されることだと思います。
駅探アプリについては、個人的には月額105円でも使いますね～。もちろん無料サービスを駆使して同じことが出来ますが、手間、使い勝手が全然違いますし、アプリが便利なので十分価値があると思います。逆にそこに価値を見出せない人は買わなければ良いだけです。
コメント by 雨宮 — 2008 年 9 月 10 日 @ 4:14 PM
雨宮さん、はじめまして。B#と申します。
「根本的な問題は、今の3キャリアのサーバ等を必要としないアプリ、ゲームであっても月額課金し続けないと使えない、遊べないという捻じ曲がった課金体系の方なのでは？」
そうですね。そういうことを言いたかったのですが、サーバー維持費が嵩むケースを一緒くたに論じたのは乱暴でした。おっしゃる通りだと思います。
駅探105円でも使いますか。
そういう方が多いから携帯アプリビジネスが成り立っているわけだし、その感覚は私には欠落しているのかもしれません。
率直な意見、まことにありがとうございました。
コメント by admin — 2008 年 9 月 10 日 @ 9:40 PM