ウィルコムがWi-Fiアクセスポイントを持ち運べるガジェット「どこでもWi-Fi」を発売するようです。発売日は来春ごろ、価格や料金プランは未定の状態ですが、WiFi接続機器が増える昨今、大いにニーズのある商品ではないでしょうか?
イーモバイルで出しているEMonster S11HTという機種が、ソフトウェアを入れることでWiFiアクセスポイントになることを利用し、EMonster + iPod TouchでiPhone的常時接続を実現する記事を過去に見ました(こちら)。ウィルコムとしては、こうしたユーザーがいることも意識しつつ、モバイルPC・ニンテンドーDSやPSPなどのゲーム端末・その他のWiFi付き家電で常時接続を実現する環境を提供すべく、この商品の開発に取り組んでいるのでしょう。
ウィルコムの「新つなぎ放題」が3,880円とのことですが、仮に「どこでもWi-Fi」がこの料金プランで提供された場合、iPhoneのパケット定額の上限と下限の差が5,985-1,029=4,956円のため、「3G通信を使わない」という制約であれば「どこでもWi-Fi」の方が1,000円以上安くなることになります。
ただし、この場合は通話機能とGPS機能が使用できません。もし、Wi-Fiのアクセスポイントから簡易位置情報を取得するようなアプリがiPhoneに搭載されたら、iPhone以外に通話用の携帯を持ち歩く2台持ちユーザーにとって3G通信の価値は無くなります。技術的に可能かどうかも分からずに書いていますが、いずれにせよAppleやソフトバンクがそれを許すとは思えませんので、実現可能性は低いです。あしからず。
むしろ「どこでもWi-Fi」がiPhoneにもたらす変化は、ニンテンドーDSなどWiFi家電が常時接続を実現することで、ライバルの脅威が増すことかもしれません。前にも書きましたが、「iPhoneがニンテンドーDSのライバルになる」と言われているものの、どうしても私には「ニンテンドーDSがiPhoneになる」方が現実的に起こりそうな気がします。
いずれにせよ、色々と可能性を感じさせる「どこでもWi-Fi」に期待です。
2008 年 10 月 15 日
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