ネット通販最王手のAmazonがiPhone用のレイアウト提供を開始しました。
PCサイトはリキッドレイアウト（可変長）でディスプレイをフルに使う3カラムのデザインで、コンテンツがぎっしり詰まっている印象ですが、iPhone用レイアウトは検索フォームやジャンル選択フォーム・フッターメニュー（アカウント、wishリストなど）などをすっきり配した大変シンプルなものです。
最も注目すべきは、「PCサイト」というリンクを設置し、PC版の閲覧を可能にしているところでしょう。サーバーサイドのユーザーエージェントチェックによりiPhoneでアクセスした際はiPhone用レイアウトに自動的にジャンプしますが、そこでPCサイトというボタンを用意することで、PC用レイアウトにいつでも切り替えることが出来ます。ちなみに、ユーザーエージェントチェックはamazonトップページでのみ行われるようで、検索エンジン等からamazon内のページに直接ジャンプした場合は、iPhone用レイアウトは適用されません。
優れたUIでPC用レイアウトでも容易に閲覧できるというiPhoneのコンセプトを生かしつつ、iPhoneのディスプレイサイズに適したレイアウトを提供する、という相反する2つの命題の答えは、amazonのように2種類のレイアウトを選択可能な状態で提供する方法しか現在はないように思います。当サイトでも、トップページでのUAチェックによってレイアウトを振り分けつつ、こっそりとフッター部に選択肢を用意しています。
ネット界の巨人が示した方向性が影響力をもって、PC/iPhone両レイアウトの提供がスタンダードになると、ユーザーには便利なように思います。
iPhone用レイアウトのAmazon
2008 年 8 月 29 日
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