カカクコムのアンケート「携帯電話買い替え調査!-あなたの携帯電話はいつ買った?-」を取り上げます。
まずトップ3のシェアは、docomo : au : softbank = 46.5% : 28.6% : 20.6%。同カカクコムの前回調査(2008年4月)と比べても、各社の増減は1%前後と控えめです。「年間純増No.1」という実績や、インパクトのあるCM、iPhoneの発売と目立っていたSoftbankも、0.8%増と数字の上ではまったく目立ちません。
今後の機種変更・新規契約の予算では、3万円未満の回答が81.3%と圧倒的に低価格志向が窺えます。実際には端末料金を分割できるケースでは、初期費用が3万円以上になるケースは少ないと思われますので、ようは「一括での購入は無理」という実情を表しているのではないでしょうか?
その他、「機種変更・新規購入したいが高すぎて出来ない」が23.6%だったり、フリーアンサーでは「端末が高すぎる」「パケットを安くして欲しい」といった回答があったりと、料金に対する不満は多いようです。その点では、iPhoneをはじめとするPCライクなスマートフォンの普及には、価格面の課題が大きいように思います。
ほとんどのユーザーは、「端末1円」というインパクトを過去に体験しているため、そのカラクリがクリアになった現在でも、携帯電話に対する正常な「値ごろ感」を感じれずにいるのではないでしょうか。「端末1円」とした販売方法のツケが出ているようにも思います。
他方、てんこ盛りの機能に対する不満もあるようです。機能の多い高価な端末より、必要な機能だけを搭載した安価な端末を望んでいるユーザーは圧倒的に多いと思います。もし、iPhoneが安価であれば、購入後にApp Storeで必要なソフトを補完できるというシステムは、こうしたニーズにマッチしていると言えるでしょう。
2009 年 2 月 9 日
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